Nein考察2 涙焔つづき
前回の記事の続きをば。
長々と申し訳ないですが、涙では消せない焔の時代背景続きを考察していきます。
歌詞に出てくる【断頭台】について。
1792年4月25日、フランスの議会で正式に処刑用の道具として認められたようです。
それまでは、身分によって処刑方法が違い、中にはとても残酷なものもあったとか。
しかし、ギロチンの登場により、処刑の効率が上がり、1日に数十人処刑されることもあったそうです。
1794年、7月27日、テルミドールのクーデターというものが起こります。
それまで、ロベスピエールを筆頭としたジャコバン派の恐怖政治に不満をもった議会がクーデターをおこし、7月28日にはロベスピエールら22人がギロチンによって処刑されたとか。
そもそも恐怖政治ということで、ロベスピエールはアントワーヌ・フーキエ=ダンヴィルという検事に死刑を指示しまくっていましたが、そのロベスピエールもギロチンにより死んでいきます。さらにフーキエ=ダンヴィルその人も、ギロチンによって処刑されることになります。
この状況を、当時のフランスの人々は「ギロチンの嘔吐」などと呼んだらしいです。
このあたり、いかにも陛下が好きそうな感じだし、歌詞の内容にも合うかなと。
フランス革命の前後ということもあり。
これを踏まえ、ローランサンはromanに出てきたローランサンと同じ存在とすると、赤髪と金髪のローラン(とアルヴァレス)はフランス革命戦争より少し前の戦争に参加していたのか~?と仮定することが出来ます。
しかし聖戦と死神における、例えばケルト神話の神の名であったりアーサー王伝説であったりは、もう少し古い時代の話ではないかと言う印象を与えます。
また、クロセカにおいてアルヴァレスは白銀の甲冑をまとった死神と呼ばれたはずですが、骨董堂では英雄だと紹介されています。彼は志半ばで暗殺されたのでは…?
ただ、聖戦のイベリア・侵略する者される者において、最後イベリア半島に再び争いがもたらされるような描写もあります。
グラナダ陥落は1492年のことなので、もし聖戦と死神におけるカスティーリャ征服が迫っていることを示唆してのことであれば、不思議ではありません。
考えれば考えるほどわからなくなってしまうのですが、しかし少なくとも涙では消せない焔における時代背景は上記のような感じかと。
(Romanの焔とどう繋がっているかなどは、また別に考えましょう!)