つれづれ

好きなもの、漫画とかサンホラとか。だらだら記述していきたいです。

第8の地平線 Rinneとは ※ほぼ妄想

基本的には、西洋には無い概念です。

仏教はヒンドゥー教の概念ですが、古代ギリシャでごく一部に輪廻の概念はあったそう。キリスト教においては、人間は他の動物から峻別されますから、基本的には異端な考え方です。

しかし、Reincarnation(リインカーネーション)という転生の考え方は見られますし、Neinにおいて輪廻の砂時計のパラレルである食物が連なる世界は、おそらく西洋の世界と見受けられます。

もちろん食物が西洋だからといって輪廻の砂時計が西洋だという根拠はありませんし、そもそも食物~は舞台がかなり現代に近い時代ですので、輪廻という概念そのものが知られていたのかもしれませんが、輪廻という単語のみで輪∞廻を東洋が舞台の楽曲であると断定することも不可能です。

 

さて、輪廻とは、日本においては毛色が違ってきますが、基本的には抜け出したいモノです。

日本というか、少なくとも私は来世に期待!的な考え方と思っていたのですが、元は生と死を繰り返す輪廻は苦しみでしかない…ということ。

サンホラから言えば、生と死を永遠に繰り返すという方で使われるのではないかと思っております…。何者かがあるいはその世界は、生と死を永遠に繰り返しているのか、もしくは何らかの事象が繰り返されているのか。そして、そこから解脱することは可能なのか。

 

こう書いてみると、黒の予言書感がすごいですね…!

自分でも意図したことではなかったのですが、さすがクロセカ厨。ただ、あれは一旦世界を抜けだしたはずです。一見輪廻から抜け出せたけれども、輪廻の象徴であるニカ様を壊すことは出来なかった…と私は思っています。

 

ちなみに、Neinにおいてはクロセカのニカ様やmoiraの詩女神までもが否定されています。

べぼちゃんは箱庭を抜け出すことが可能ですが檻を抜け出すことは出来ず、それゆえ意識に接続することで否定を行っております。なので、人の見た目を変えたりとか、肉体に関することは否定出来ないのではないでしょうか。

あくまでも精神、あるいは意識に介入するので、ニカ様や詩女神というのも、あくまでも信じる人の精神にやどるあくまで伝説のものであったのではないかと仮定できます。(信じる人にとっては本当というやつです。書の原典であるニカ様を、本を押収した警察組織?は知覚出来なかったかと思われるので)

詩女神が本当に肉体を持つ神だとしたら、騙ることが出来るとは思えませんので、あくまでもエレフやミーシャの精神のなかにあったmoiraの形を変えることで、Neinのようなことになっているのではないかと。

 

話を戻しますと、なぜ、第8の地平線で否定すべきこの楽曲が輪∞廻という名で、次の地平線もRinneという名前か…ということです。

この便宜上兄は、その聴覚から生み出されるリズムによっていずれ世界で愛されるはずの弟のために、聴覚に対する障害を引き受けて消滅します。以前にも触れましたが、この便宜上兄がイヴェールで弟がノエルではないだろうかという考察。

しかし、そのままの意味で捉えると2000年代に生まれたハーフのノエルくんとフランス革命の時代に生まれそうになっていたイヴェールでは時代があわないという気がしていました。

しかし、今回イヴェールはママンから、「いつかふさわしい時代に生まれておいで…」と言われておりますので、それが現代日本だったとしても何らおかしくはありません。細かい不幸は多々あれど、戦争や身分の違いがないというだけで判断としては十分でしょう。

しかし、バニシング・ツインとして母親に吸収される形で消えていってしまいます。

 

これを輪廻の一部とするのなら、転生に失敗しているわけですから、むしろ解脱しているのでは…と最初は思いました。しかし考え方を変えると、この便宜上兄は生まれようとして生まれることが出来ない輪廻を繰り返していると考えることも出来ます。一般的に考えられるものとは逆の輪廻ですが、永劫生まれることの出来ない輪廻に囚われている…と考えるとそれは地獄の苦しみではないでしょうか。

 

そうするとこの便宜上兄はこの苦しみから解脱出来る千載一遇のチャンスを自ら手放したことになります。それも弟の聴覚のために。この便宜上兄はなぜ未来に便宜上弟が聴覚が必要であると分かるか…それは、ありとあらゆる方法で生まれて来ることが出来ないという輪廻のさなかに居るからではないでしょうか。もしこの便宜上弟がノエルだった場合、母親は日本人かと思われますので輪廻という言葉が使われるのも納得がいきます。なんともドグラ・マグラを彷彿とさせる話になってきました。

その場合、motherとはまさしく檻の彼岸を彷徨う便宜上兄の楽曲なのでしょう。

 

以上妄想なので、実際にRinneが発売されたらまったく頓珍漢なことを言っている記事になる可能性が非常に高いですが、これもサンホラの楽しみ方の一つですね…!